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「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

デビルマン

いわずと知れた永井豪原作の実写版。
が、残念な出来だ。
あの長大な原作を、二時間弱にすること自体、もう間違いだと思う。
話題のCGアニメーションも、3DゲームやPixerの映画を見慣れた後では、よくできているけど特に目新しくは感じない。
おそらくは、モーションキャプチャーとモーフィングなどだろう。90年代からある手法だ。
原作の名場面をなぞっただけでドラマも平板。本来なら、平成ライダーぐらいのペースで1時間・12回(1クール)ぐらいでちょうどよいのではないか。
特に、悪魔・デビルマン(心が人・肉体が悪魔)・人間・人間(肉体が人・心が悪魔)といった人物の造形や描写など、二時間弱では無理だろう。それこそがドラマの緊迫感を高めるものなのに。
原作を知らないと通じない部分もままある。原作の壮大な予告編といった作品だ。
デザインやビジュアルが素晴らしいだけに残念である。
主役二人は、上半身裸になる場面が多いので、個人的にはもう少し、肉体をビルドアップして欲しかったな。特に、腕と胸。変身後とギャップがありすぎる。ま、それを言えば顔立ち自体がギャップありすぎなんだが(笑)
本当に惜しい。これを見て、ハリウッドが本気の映画化をすると面白いんだが。その場合は、壮大なプロモーションビデオってとこか。
by hajime_kuri | 2004-10-25 17:30 | 映画