「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

「狼男だよ」(平井和正)当時はハヤカワ文庫

a0003784_22823.jpg これぞ記念すべきアダルトウルフガイシリーズの第一作だ。
 立風書房版、早川SF文庫版、祥伝社NON NOVEL版、角川文庫版、ハルキ版と存在するが、写真は俺が持っているハヤカワ版だ(と文体までハードボイルドになっている)。俺にとっては生頼範義のイラストでなければウルフガイではないからだ。
 フリーのルポライター犬神明は狼男だ。月齢が満ちるにつれて、超人的な能力を発揮する。やむなく巻き込まれたCIA等の陰謀に徒手空拳で戦いを挑む。
 忘れもしない中学1年生の俺は、この物語に酔った。



中毒になった。何しろ、どんな映画よりもマンガよりも面白い。大学卒業までの10年近く、俺は平井和正病にかかっていたといってもいいだろう。
 ゾンビーハンターシリーズのせいで、大学に入ってから少林寺拳法部に入部してしまったぐらいである。つまり林石隆になりたかったのよ、俺は(笑)。
 この小説が書かれたのは1960年代の後半である。手塚治虫の「バンパイヤ」とほぼ同じころである。狼男を「アクション小説のヒーロー」にした作品としては、世界で最も早いものではないかと思う。英語圏には第二次大戦のヨーロッパを舞台に「狼男のエージェントがナチスと戦う」シリーズがある(タイトル失念・→※注)が、あれは確か80年代の後半にようやく出てきたものだ。平井和正の先見性には今でも驚かされる。
 現在にいたるまで、あれほど次の作品が待ち遠しく、何度も何度も読み返しては反芻した作品はない。麻薬のような小説である。必読。特に若者は読め。
※→89年のロバート・マキャモンの「狼の時(上・下)」角川ホラー文庫・平成5年と判明・2004/2/22
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Commented by justrun at 2004-02-16 22:28 x
懐かしいですね~ 私も中毒でした 本を読んで初めて体中の血が逆流するような感覚になった事を覚えています

青鹿先生はなんであんなに不幸にならなければならなかったんでしょうね

たしか虎四号もいましたよね

いまから思えば日本SFの黎明~黄金期だったのでしょうね
Commented by kuri at 2004-02-16 23:22 x
>虎四
ヤングウルフガイの方ですね。
虎四が死んだ時には、ファンの友人とともに喪に服すため、学校を早退(おいおい)しましたよ(笑)
>日本SFの黎明~黄金期
ハヤカワ文庫JAにいい作品多かったですね。
by hajime_kuri | 2004-02-16 22:09 | SF | Comments(2)