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by hajime_kuri

「神の左手悪魔の右手」(楳図 かずお)小学館文庫

a0003784_184554.jpg小学生の想を主人公とした、大人向けのホラー作品である。
当時、映画や小説でクライブ・バーカーなどのスプラッターホラーが流行っていた。御大楳図 かずおが満を持して発表した作品である。心理的恐怖より表現的なグロが目立つのは時代のためか。
それでも、第一話「錆びたハサミ」は衝撃的だった。姉の体から、次々にはき出される泥・骨・死んだ子供のおもちゃ等、こんな恐怖の表現は、それまで、どのようなジャンルのフィクションでも読んだり見たりしたことがなかったからだ。このようなオリジナルな恐怖を創出するところに楳図 かずおの非凡さが現れている。
また最終話「影亡者」の恐ろしさはどうだ。
主人公が、非力な小学生であることがさらに恐怖を倍加する。
想は悪夢の中で、邪悪と戦う。悪魔の左手を使い。そして、被害者を癒すのだ、神の右手で。
個人的には、「黒い絵本」というのが恐ろしかった。
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そして、「黒い絵本」の映像化がこれ。
↓よく出来ている。一見の価値あり。
神の左手 悪魔の右手
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by hajime_kuri | 2004-05-04 18:46 | コミックス | Comments(0)