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「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

ハンサムなアジア、「夜の上海」



「夜の上海」
2007年の作品である。オサレなラブコメかよ、「けっ」と思っていたのだけど、予想外に素敵な作品で、食わず嫌いは損だよなと実感した。本木氏の「おくりびと」つながりで見たわけですが・・・。
トップヘアメイクアーティストの水島直樹(本木雅弘)は、音楽祭の仕事のために上海に。音楽祭終了後、街にひとり繰り出すが、迷子になってしまう。街を彷徨っていると突然、女性ドライバーのリンシー(ヴィッキー・チャオ)が運転するタクシーにぶつかられてしまう。それをきっかけに、言葉の通じない二人の上海の夜が始まる。
登場人物たちは、みな現在の恋に疲れていたり、おずおずとしていたりするのだが、上海という美しい舞台が、彼らの心に決着を突ける勇気を与えてくれるという構図。優れた上海観光映画にもなっていて、俺も10年ぶりに上海に行きたくなりましたよ。
映像センスは抜群。音楽はスマート(アジアのジャズの本場、上海ですよ)。登場人物はみんな美貌。なんともハンサムなアジア映画に仕上がっている。
でも、一番の魅力はヴィッキー・チャオ。改めてファンになった。派手な美貌の印象がある彼女だが、おずおずとした娘心をうまく演じていて、抱きしめたいような魅力である。もう彼女のための映画だ。
映画のラストは、彼女の一言で締めくくられる。
「私のこと好き?」
俺は、モニターに向かって思わず答えたね。
「大好き!」

夜の上海 [DVD]
by hajime_kuri | 2009-04-12 19:46 | 映画