「ほっ」と。キャンペーン

「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

カテゴリ:広告・SP( 9 )

戦争広告代理店

この本、いたるところで薦めまくったいたけど、肝心のこのBLOGでは紹介していなかったので遅ればせながら紹介。
人々の血が流される戦いが「実」の戦いとすれば、ここで描かれる戦いは「虚」の戦いである。「情報の国際化」という巨大なうねりの中で「PR」=「虚」の影響力は拡大する一方であり、その果実を得ることができる勝者と、多くを失うことになる敗者が毎日生み出されている。今、この瞬間も、国際紛争はもちろん、各国の政治の舞台で、あるいはビジネスの戦場で、その勝敗を左右する「陰の仕掛け人たち」が暗躍しているのだ。――序章「勝利の果実」より



「民族浄化(エスニッククレンジング)」というキャッチコピーの創出こそが、この宣伝戦争の勝敗を分けたといえる。そしてこれは、ボスニアを孤立させることに成功したアメリカのPR会社の力なのである。

同様のプロパガンダによる攻撃は実は日本にも向けられていて、その最たるものが「従軍慰安婦」と「南京大虐殺」である。慰安婦に関しては最近「セックス・スレイブ」というキーワードが多用されている。「スレイブ」と言えば、アメリカの歴史の恥部ともいえる「奴隷制」を想起させて、インパクトが大きいのだ。
これは、「民族浄化(エスニック・クレンジング)」の「浄化」という言葉が、西部開拓時代のネイティブアメリカンを駆逐した「北米大陸浄化」を想起させてインパクトが大きかったことに習っているのではないかと思うほど。

こういったプロパガンダのもっとも古い偽書が「シオン賢者の議定書」で、これは反ユダヤのロシア人がユダヤ人のイメージダウンのために書いたといわれている。

色々考えさせられる本である。

戦争広告代理店



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作者・栗林元は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編

神様の立候補/ヒーローで行こう!

盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏
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by hajime_kuri | 2015-05-20 07:36 | 広告・SP | Comments(0)

やらせシンポジウム問題

つい数か月前まで広告会社に勤務していた当事者として発言すれば、「シンポジウム」「セミナー」などは、観客・読者・視聴者などに向けての一つのプレゼンテーションである。
冒頭のあいさつから始まり、問題の提示から論の展開、結論の落としどころまで、すでにストーリーは決まっている。
パネリストやゲストの選択段階で、すでに結論は決まっていると言ってよい。
質問者まで仕込みと言うのは確かに露骨だが、現実のプロモーションや広告活動の世界では、インターネットの書き込みや、コメントまで、「やらせ」は当然になっている。
だいたい、気のきいた業者なら、フリーのメールアドレスで、100人や200人の架空の個人を用意している。
その架空の個人で、特定商品やサービスのコメントやレビューを好意的に書き込めるわけである。
つまり、この世の中は、嘘っぱちばかりなのである。
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by hajime_kuri | 2011-07-30 19:13 | 広告・SP | Comments(2)
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おなじみ荒俣先生の博覧もの。
広告図像にこめられた願いや、シンボルの歴史をわかりやすく解説。
面白い。文庫版で、ようやく買えましたよ私。

目次

商標解読術原理―ライオンにはじまる
エンゼル・マーク―逆立ち天使のいたずら
女性マーク―中将姫はわれらがホステス
"クロンボ"マーク―白子さんよりも黒子さん
将軍マーク―商品は武装する
お月さまマーク―ひと泡ふかせる
スポーツマン・マーク―"お手あげ"の極致へ
福神マーク―好運は店先に訪れる
大黒マーク―家庭の絆は貯金から
キリン・マーク―天翔ける獣の伝説
電子マーク―図案の死
ロゴ・マーク―ささやきと刺激

「広告図像の伝説」
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by hajime_kuri | 2005-04-29 13:53 | 広告・SP | Comments(0)
仕事柄、広告関係の記事が結構あるので、カテゴリーとして独立させることにしました。
今までは、社会科学とか、WEBとかでしたが、この方が便利かと。
ま、あくまで、管理者の俺が便利ということですが。
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by hajime_kuri | 2005-04-09 12:45 | 広告・SP | Comments(0)
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スタジオジブリが制作した劇場アニメーションの新聞広告をまとめる。映画公開前の「予告」、公開前日の「本告」、公開後の「追告」を並べると、新聞広告制作者の苦心や遊び心が理解できる。制作者らへのインタビューも収録。
実は私の勤務先の広告会社は、もともと新聞社の広告から出発した会社だ。20年前の入社当時は、それこそ八割以上の仕事が新聞系。電波のような華やかさとは無縁の地味な仕事である。
ただ、それでも自分の書いたコピーが、小さいとはいえ新聞紙面で活字として載っているだけで感動した記憶がある。まだワープロすらない時代で、素人の書いた文章がきちんとした書体の文字になること自体が、俺の感動を呼んだのである。
今回この本を読んで、当時携わっていた新聞広告の楽しさを思い出した。
業界の人だけでなく、一般の読者の人にも「新聞広告」の仕組みがよくわかる良書である。個人的には、うちの新人に読ませたいね。

「ナウシカの「新聞広告」って見たことありますか。---ジブリの新聞広告18年史」
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by hajime_kuri | 2005-04-04 22:23 | 広告・SP | Comments(0)

レッドリボン運動

昨日、今日と岐阜県高山市で「世界エイズデーin Gifu」というイベントを手伝ってきた。
主会場で啓発展示とステージイベントを行い、同時進行で県内のマスコミ各社を訪問し、各所でリーフレットのサンプリングを行うものである。12月1日の「世界エイズデー」に先駆けたイベントである。
俺はSPスタッフとしてキャラバン隊と主会場ステージを結ぶテレビ電話(ご協力:NTTドコモ、FOMAを使ったよ)の設置と運用監督を担当したわけ。
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で、このイベントで、レッドリボンという運動を知った。
“レッドリボン(赤いリボン)”は、もともとヨーロッパに古くから伝承される風習のひとつで、病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すもの。
この“レッドリボン”がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終わり頃、演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティスト達にもエイズが広がり、エイズに倒れて死んでいくアーティスト達が増えていった。
そうした仲間達にたいする追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すために“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まったのだという。
この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されている。レッドリボンは、エイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージなのだ。
根本治療がまだ無いとはいえ、HIVに感染しても、必ずしもすぐにエイズ発病ということは無くなった。
それだけに、世間の関心や注目は薄れ、同時に間違ったエイズ観から偏見や差別が生まれている。さらに複雑なのは、患者の中にも、同性愛を契機に感染した者と同一視するな、という新たな「差別観」もあるわけである。
ということで、そういったことを真剣に考える契機にしようと思い、俺もレッドリボンを付けることにしたのである。
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↓会場で知ったレッドリボンを応援する曲。すごく、いい曲だよ。
愛する人と一緒に生きていきたいから
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by hajime_kuri | 2004-11-29 00:12 | 広告・SP | Comments(0)

ラジオ中継立ち会い

休日出勤である。
クライアント様からのラジオ生中継に立ち会ったのである。
この地区の某局開局周年記念番組だ。
実は、昭和57年から平成9年まで放送されていた午前の人気番組「ラジオにおまかせ」のパーソナリティ、天野・森本のお二人が主役。
中継前の打ち合わせで、当時の話をたくさんお聞きした。
実は、この番組のスタート後1年あまりで、俺は現在の広告会社(新聞社系)に入社した。
だから毎日営業車の中で、お二人の声を聞いていたわけである。
入社当時の勤務先は、まだ会社設立から5年ぐらいで、社員も16人しかいなかった。
新人の俺は、新聞の行数広告(求人とかね)の営業をやりながら、いったい俺は華やかな電波の仕事をやる日がくるのだろうか、とため息をついていたことを思い出す。
営業で入った俺がSPのディレクターになって、その二人とお仕事をするようになるとは、当時の俺は想像もできなかったろうなあと思い、感慨もひとしおだ。

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作者・栗林元は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編・栗林元

神様の立候補/ヒーローで行こう!・栗林元

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小説指南
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by hajime_kuri | 2004-11-20 21:50 | 広告・SP | Comments(0)
「十日自負」さんの記事にトラックバック。↓
既に仙台市以外でも有名なのかもしれないが。
仙台市のごみ分別キャンペーンサイトである。
キャラクターで展開するのだが、よくぞこの案を採用したものだと感心する。

もう時効だろうから告白するが、以前名古屋市の外郭団体のWEBサイトリニューアルのプレゼンで、「大名古屋計画」というのを提案したことがある。
名古屋の観光振興が目的だが、ようは、東京・大阪に対して今ひとつ挌下に見られる名古屋のイメージをアップするため、これからは名古屋を「大名古屋」と呼称しようというインターネット上のキャンペーンである。で、その趣旨に賛同して、それぞれ会話の中で、
「あっそういえば、○○さんのご出身てどこでしたっけ」
「僕、大名古屋の出身です」
という具合に賛同していただいた方に「大名古屋名誉市民証」を発行する(PDFダウンロード)というもの。画面のデザインは80年代サブカル風。
私が営業からプランニングのセクションに移って最初のプレゼンだったのだが、残念ながら8社競合で第二位。
今でも実現すれば話題になったのになあ、という気持ちがある。
ことほどさように、自治体や団体は「手堅い」ものしか採用しないのだが、この仙台市は担当の頭が柔軟なのか、その上司が担当を信頼しているのか。
こういった案が通るのであれば、プランニングの業者も大いに意気が上がるだろうな。
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by hajime_kuri | 2004-10-16 06:40 | 広告・SP | Comments(1)
a0003784_10114.gif 健康、アイドル、レトロ…さまざまなモノが意外なきっかけでブームになる。何がいつブームになるかは、誰にもわからないが、ブームはいつかは終わる。ブームはどのように頂点を迎え、何がきっかけとなって退潮し、終焉していくのか。クラシックカメラブームのなかに身をおき、成功と挫折を味わった著者が自身の経験をふまえ、考察した一冊。
 私は勤務先(広告会社)で、SP業務に携わっているだけに、実に参考になった。
特に、作者の体験から導き出された「法則」が載っているが、これはもう、すぐプレゼンで口走ってしまいそうな名言ばかり。↓
法則
1 ブームは「作られる」のではなく、「発見」される
2 複数の教祖が現れる
3 何らかの「特別な地」が必要とされる←巡礼できる聖地
4 原点が頂点であり、到達点である
5 大新聞が取り上げたときがピークである
6 必ず新規参入する人・企業・が現れ、市場を荒らす
7 売り上げ下落の理由が見つかるときはもう終わり
8 拡大への動きが止まると、二度と盛り上がることはない

 詳細は、読んでのお楽しみ。
 ブームというよりも、ブームを生む消費者心理がよくわかる一冊である。マーケ担当の必読書。
ブームはどう始まりどう終わ...岩波アクティブ新書←アマゾンへGo!

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作者・栗林元は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

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by hajime_kuri | 2004-04-20 10:02 | 広告・SP | Comments(1)