「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

<   2005年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧

「トルク」

a0003784_21495134.jpg
題して「モーター・ハッスル」
空っぽ具合が潔い、バカ映画です。

誰にも負けないスピードと、ライテクを持つフォードは、ドラッグ売買の疑惑をかけられて姿を隠していたが、住み慣れた街に戻ってくる。しかし、敵対するバイカーギャングの一員が殺され、フォードは再び、身に覚えのない罪で命を狙われることになる。ロスに向かって突っ走れ、ドラッグ売買の組織に報復し、なおかつ自分の冤罪を晴らすために!というと、すごく練られた映画みたいだけど、これはもうスピード感と、バイクと、音楽と、いい女を楽しむだけの、空っぽ映画。それはもう潔いほど、すっからかん。気持ちいいです。
見終わった後に、何も残らない、というのはある意味貴重かもしれない。
「トルク」



(広告)

作者は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編

神様の立候補/ヒーローで行こう!

盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏
[PR]
by hajime_kuri | 2005-03-31 21:50 | 映画 | Comments(0)

スウィングガールズ

a0003784_18363054.jpg
青春物語の王道ストーリー。
ひょんなことから、未経験のことにチャレンジして、反発しつつも、その魅力に取り憑かれて、最後は成功する。
そのストーリーの中で、どれだけ楽しませてくれるかが、この手の映画の魅力だが、これは期待を裏切らない出来である。

野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
青春物語の王道ストーリー。
ひょんなことから、未経験のことにチャレンジして、反発しつつも、その魅力に取り憑かれて、最後は成功する。
そのストーリーの中で、どれだけ楽しませてくれるかが、この手の映画の魅力だが、これは期待を裏切らない出来である。今風の(でも田舎の)高校生たちが、笑わせてくれる。
また往年のジャズ映画に対するオマージュにもなっているのが嬉しかった。
クライマックスのコンサートシーン、「スイング・スイング・スイング」を演奏して観客の心をつかむところなど、「ベニー・グッドマン物語」です。他にも、昔見た、「グレン・ミラー物語」や「五つの銅貨」とかを彷彿とさせるシーンがある。
また、彼女たちを取り巻く連中もひねりが利いていて面白い。
DVDを買って悔い無しでしょう。何回も見たい映画だからね。
「スウィングガールズ」
[PR]
by hajime_kuri | 2005-03-21 13:38 | 映画 | Comments(0)

ジョゼと虎と魚たち

a0003784_2032323.jpg大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった。
障害者映画というレッテルに騙されてはいけない。これは純然たる恋愛映画だ。それもすばらしく上質の。
47歳のハゲオヤジ(俺)の眼に涙を溢れさせた佳品である。決して悲しい話ではない。若い二人が、恋愛を通して自立する話である。むしろ切ない。すごく切ない。
特に感動したのは、ジョゼと恒夫がお互いの気持ちを知るシーン。
ジョゼは恒夫にどんどん惹かれていくのを恐れてもいる。なぜなら恒夫には健常者のしかも、とびきり美人のガールフレンドがいることがわかったから。
もう自分の世話を焼きに来ないで、と恒夫に「帰れ」というジョゼ。恒夫もジョゼに惹かれている。がっかりして帰ろうとする恒夫に、
「帰るのか?」
黙って背中を向けている恒夫。でもその言葉に、動きは止めている。
ジョゼは恒夫ににじり寄ると、そのちいさな拳で背中を叩きながら、
「帰れ。帰れといわれて帰っちゃう奴は帰れ」と泣く。
そして「ここにいて・・・、ずっといて」とつぶやく。
思い出しただけで涙が出る。池脇演じるジョゼのいじらしく可愛らしいことよ。
二人は一年間同棲する。
やがて二人は別れる。恒夫のモノローグは「僕が逃げた」と言っているが、それは違う。そして違うことを恒夫も気づいてはいる。
ジョゼは、恒夫に対する甘えと依存の気持ちが自分自身をスポイルしていることに気づいていたのだ。それは初めての旅行に出かける前の幼なじみとの会話で示唆される。そして、旅行で泊まった「お魚の館」でのジョゼのモノローグ。
ラストシーン、一人で生きていくジョゼの姿がそれを物語る。そのためには恒夫との恋は終わるべくして終わらなければならなかったのである。二人の思いは決して醒めてなどいないのである。それは、恒夫の号泣であきらかだ。
「分かれても友達のようになれる恋人もいる。でもジョゼにはもう会えない」
それは恒夫が今もまだジョゼを深く愛しているからなのだ。
にもかかわらず、アマゾンのカスタマーズ・レビューの中には、
「明らかに健常者によって人生を変えさせられた障害者の人生が目に入る」と書いてあるものもある。
馬鹿だなあ。映画の見方が皮相的だよ。
この映画の切なさは、障害者云々を超えた「普遍性」を獲得している。
まあ、俺に騙されたと思ってこの映画を見て欲しい。ユーモアも十分ある。泣けるといっても「世界の中心~」のような幼稚な涙じゃないから安心してくれ。
追記
ジョゼは、自分の幸せに対比して、恒夫が今後も同様に幸せであるか自信が無かったのではないかと思った。
本来、恋とはお互いが同様に幸せであるが、そのバランスが崩れたと思った時から別れが始まる。これは障害のあるなしに関係ない。ただ、ジョゼは自分の障害故に、それに自信が持てなかったのだろう。
二人の最初で最後の旅行は、別れを覚悟したジョゼが、最後に思い切り恒夫に甘えたかった旅なのだ。そう気づくと、そのいじらしさに、俺は再び涙ぐんでしまう。
確かに障害は壁であった。ただそれは二人を隔てる壁ではなく、ジョゼの心の中の超えられない壁だったのだ。
だが、俺たち観客は、それが違うことを知っている。恒夫の涙を見ているから。あの涙で、ジョゼが同様に恒夫を幸せにしていたことを知っているのだ。
ラスト、一人で生きていくジョゼの姿に、彼女が必ずやその心の壁を超えるときがくることを信じている制作者たちの想いが伝わってくる。不器用な二人の切ない恋の終わり。にも関わらず、不思議なさわやかさがあるのは、そのためだ。
「ジョゼと虎と魚たち 」


(広告)

作者は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編

神様の立候補/ヒーローで行こう!

盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏
[PR]
by hajime_kuri | 2005-03-12 20:33 | 映画 | Comments(4)
いい出来である。
見終わった後、自分が日本人であることが嬉しくなる映画である。
「例え負けても、日本人は必ず自分の力で絶望からはい上がる」
「子供たちには、夢を語ることができる国を残してやりたい」
「大人の戦争に、おまえたち子供を巻き込んですまない」
いいセリフがたくさんあった。
戦争を舞台にしながら、誰かに敗戦の責任を押しつけたり、日本人は被害者、とか、日本人は加害者、といった、偏った史観や戦争観に影響され、妙な終わり方をする過去の日本の映画を、軽やかに飛び越えた作品だと言えるだろう。
潜水艦バトルは、なかなか映像的にもいいが、水の処理をクリアしたCGが一番貢献していると言える。水しぶきが、ねっとり(ミニチュアワークだと水の粘性で大きな水玉が飛んで、まるで水飴の海を航行しているようになる)してないんだよ。
メカと登場人物たちとの絡み方が、少しラピュタっぽかった。
映画を観た後、珍しく、罪悪感にも、敗北感にもとらわれなかった。
復興を信じて戦った日本の軍人や、特攻で散った若者を思い、それに答えて復興を成し遂げた父親たちの世代の日本人に、少しばかり胸を張りたい気分である。
追記
戦後世代が、こういう映画を作ったということで、戦争は本当に歴史の一部になったのだなと感じた。私のような昭和40年代に高校教育を受けた者は、頭の中に、太平洋戦争に対する「自省」が刷り込まれていて、戦争映画を心から面白がれないところがある。ちょうどベトナム戦争以後のアメリカ映画が変わったような状態が、戦後一貫して続いていた。若い映画作家は、そういった呪縛からは解き放たれているのかもしれない。悪いことではないと思う。
ローレライ
[PR]
by hajime_kuri | 2005-03-07 23:11 | 映画 | Comments(3)
a0003784_1033394.jpg
映画「ブラックホーク・ダウン」の原作となった戦争ドキュメンタリーである。

1993年10月3日、内戦が続くソマリアの首都モガディシュにアメリカ軍特殊部隊が空挺降下した。デルタ、レインジャー、SEAL、PJ(パラジャンパー)など陸・海・空軍の精鋭99名からなるこのタスク・フォースの任務は、国連の平和活動を妨害する武装組織アイディド派の最高幹部を拉致すること。順調に行けば一時間足らずで終わる簡単な作戦のはずだった。映画「ブラックホーク・ダウン」の原作となった戦争ドキュメンタリーである。

More つづきを読む
[PR]
by hajime_kuri | 2005-03-07 10:06 | 戦記 | Comments(0)

春麗ゲット


a0003784_23424052.jpgといっても、先週だけど。
好例の写真をアップ。

ちょっとはしたないですが、
春麗の
「旋風脚-xuanfeengliao/XFJ whirlwind kick」です。
きれいなフォームでしょう。
ワイヤー無しでこれくらい跳びたいですな。

このスタンドはいい。
面白い。
跳躍技の好きな私には、この空中姿勢というのがいいね。
[PR]
by hajime_kuri | 2005-03-03 23:45 | 玩具 | Comments(2)