「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

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kingdow さんの、ランド・オブ・ザ・デッドにトラバ。
さすが、キング好きのkingdow さん、早いわ。

さて、久々の本家ロメロのゾンビである。このブログでも以前取り上げたが、凡百のゾンビ物とは違いますな。
基本的にロメロのゾンビは、閉塞状況を作り出すための道具に過ぎない。そして、ゾンビである必然性は、生きている人間の「グロテスクな心」と、外見はグロテスクだが、内面は極めて無垢(食欲しかないですからね・笑)な存在であるゾンビとを対比させるためである。
映画を通して、最後には、のそのそしているゾンビより、裏切ったり争ったりする人間の敵の方が怖い、と感じるのである。
つまり、ロメロの映画の中で、一番罪のない奴はゾンビたちなのである。笑。

しかし、今回は新機軸がある。ゾンビの中に道具を使い、武器を使う、少し賢い奴が現れたのである。しかし、これはどんな役割を持っているかというと、賢いゾンビはより怖い、ではなく、むしろ悲しいと言うこと。
今回の作品はまさしく、911以降のゾンビだと言うことなのである。

冒頭、主人公達がゾンビの徘徊する廃墟に突入して、食料などの物資を調達するシーンがある。ここで、主人公達は、花火を打ち上げる。
花火の音と美しい光に、ゾンビは注意を逸らされ、動きを止める。それはまさに、花火に魅入られて空を見上げる幼子のようなのだ。
そして、その無抵抗で動きを止めたゾンビ達を人間たちが雄叫びを上げて破壊していく。
少し賢いゾンビは、それを見て泣くような叫びを上げる。

ここが重要だ。ゾンビが初めて感じた感情が「悲しみ」であり、それが「怒り」になって、人間の町に押し寄せてくるのである。

911以後、テロとの戦いで示したアメリカの行動。怒りと憎しみとを増幅させただけのアメリカに対しての、ロメロの強い怒りと抗議が伝わってくるのである。
しかもそれを、説教くさいドキュメントではなく、ホラーというエンターテイメントのスタイルできっちりと伝えて見せる。

今回もまた、ロメロは、エンターテイナーとしての才能と同時に、表現者としての勇気をも示して見せたわけである。
それは、ベトナム戦争当時の第一作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のエンドロールで、まるでソンミ村で撮影したかのような写真を使ってみせたのと同じ勇気であろうと思うのだ。
ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット
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by hajime_kuri | 2005-08-30 00:44 | 映画 | Comments(2)
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驚くべき事に、著者は外国人、ライザ・ダルビー女史。
これがまた、素晴らしく源氏の世界を描いている。
孫娘が発見した紫式部の回想記のスタイルで、彼女がいかに源氏の物語を書き始め、そしてそれが評判を呼んで中宮彰子のおそばに仕えるようになったかが描かれる。
一人の若い女性の宮中に対するあこがれから生まれた物語が、やがて、作者の成長と共に、当時の女性の恋愛観、人生観、恋する喜び苦しみをタペストリーのように織り込んだ大叙事詩へと変わっていく。
特に感心したのが、ライザさんの美的センス。
中宮に皇子が生まれ禁色となる描写。女官たちが白無垢の制約の中で、折り目や重ね合わせでそれぞれおしゃれをする。その白い着物と女官の黒い髪とのコントラストで、宮中が雪景色の朝のようになる。
このあたり、紫式部日記を元にしてはいるが、祝いの儀式、華麗な宮廷行事の様子が克明に描かれ、同時にそうした華やかさに同化できない自己の内面が鋭く凝視されている。
ライザさん、あんたの脳は立派に日本人だよ。
なんと、彼女は16歳で英訳の源氏に魅了され、日本を研究。大学時代には来日して「市菊」という名前で芸者までやったという。そして、着物の研究で博士号を取得している。
最近は、今年の年末に公開予定の「サユリ」という映画のスタッフになっているという。
物語の最後には、未公開だった、という設定で、宇治十帖の最後に「稲妻」という最終章が与えられている。これはライザ女史の創作だが、素晴らしい結末になっている。
日本人必読。
そして、この素晴らしい作品を書いてくれた作者と訳者に心からお礼をいいたい。
紫式部物語〈上〉―その恋と生涯
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by hajime_kuri | 2005-08-28 05:54 | 時代 | Comments(5)

夏休みの大人の工作3

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結局、こんな画質だよ。涙。
マザーボードとの相性なのでしょうか。
アンテナからの信号が、とことん弱いのかとも思えますし・・・。
こんなもんなのかよ。
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by hajime_kuri | 2005-08-17 21:02 | PC | Comments(1)

大人の夏休みの工作2

工作第二段ということで、自作のデスクトップPC(セレロンの2.3G・A-openのMB、チップセットは多分845だったと思う←いい加減だぞ、俺)にテレビチューナー付きのキャプチャーボード搭載しようと考えた。
5月にネット接続をFTTH(家庭用の光)にしたのだが、それに伴ってCATVのネット接続を解約した。我が家は共同視聴区域であるゆえ、部屋にはテレビアンテナ線としての機能を残したケーブルが、PCのそばに垂れ下がっていて、「いつでもPCを接続してください」と無言のアピールをしていたのである。
で、少なくなった小遣いを握り締めて、「有名」なMonsterTVを買ってきた。
PCのスペックに自信がないので、ハードウェアエンコードの製品である。
心配なのは、ビデオカードとかが、MBオンボードなので、大丈夫かなというところ。
さくさくと取り付けて、XPも無事に認識してドライバーもインストールしたのだが、おかしいんだよね。
チャンネル設定の自動スキャン機能で、アナログの場合は中京テレビの1局だけ、ケーブルの場合だとどの局も認識(数曲受信はしているが弱い)できない。
ひょっとして、アンテナからの信号がとことん減衰(宅外の分配器のせいか)しているのかとも思える。別の部屋のアンテナ線を試すつもり、アンテナ線買うの面倒だなあ。ちょっとこういうトラブルを抱えていると、俄然ファイトが沸いてくるのだが、金もかかるのだよ。くそう。
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by hajime_kuri | 2005-08-16 10:35 | PC | Comments(0)

大人の夏休みの工作

勤務先の払い下げを受けたノートPC(日立のフローラね)で、子供の「情報」の授業にも対応できなくなった、セレロン333Mhzの98SE機。
実際に我が家の不燃物待機場所で半月ほど眠っていたのだが、そうだ捨てる前に「Linux」の勉強用にしよう、と先日思い立った。
で夏休みの前半最後の今日(悲しいかな二分割して休みです・涙)、久しぶりにPCいじりをやってみた。
まずは、PCのスイッチボードを外してキーボードをずらす。
これは無くしそうだなという事前の予想どおり、ここでねじ頭を隠すゴム蓋を1個紛失した(笑)。
次に2.5incのHDDを外して、目に焼き付けてから、ショップへ出かけた。
ジャンクコーナーでバルクの30Gを購入。自宅へとって返す。
で、組み立てた後、早速、たまたま手元にあった「tur** Linux 10」をクリーンインストールした。
「楽しみ」にしていたトラブルもなく、すんなりインストール完了。
X Windows の画面に新鮮な感動を覚えましたよ。
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捨てるつもりのマシンが、何となく新品のLinux-PCに生まれ変わって得した気分です。
以上、夏休みの工作でした。
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by hajime_kuri | 2005-08-08 22:49 | PC | Comments(1)

熱疲労というやつか

30日の土曜日に、スクーターでソロツーリングに行った。
朝8時に出発して、12時30分に帰宅するというショートツーリング。曇り空なので半袖で出かけてしまった。
小牧の自宅から、19号線で多治見、恵那、中津川、坂下、川上、東白川、41号線へ出て、七宗、川辺、美濃加茂、小牧というコース。
気温は30度を越えていたが、風に当たって暑さを感じない。
流れるような汗はないが、実は、どんどん乾燥しているだけで、かなりの汗をかき、ナトリウムやミネラルを消費していたのだろう。
気持ちのいい走りに休憩もあまり取らずに走った。補給はミネラルウォーターを飲んだだけ。
自宅へ帰って、昼食とった途端に、猛烈な吐き気で嘔吐。
原因がわからず、イオンサプライ飲料を一口飲んで、まずは体を冷やして仮眠を取った。
中毒とか胃腸風邪とかを疑ったが、その後は全然正常。
ネットで検索したところ、熱中症の一種、「熱疲労」というのではないかと思い至った。
健康になったとしても、体力の過信はいけないと改めて痛感。若かった昔とは違うのである。
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by hajime_kuri | 2005-08-01 10:18 | 糖尿病 | Comments(3)