「ほっ」と。キャンペーン

「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

<   2008年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧


ストレンヂア 無皇刃譚
戦乱の時代。
明国の武装集団に追われる仔太郎という少年がいた。
逃げこんだ荒寺で仔太郎は、名を捨て刀を封印した不思議な浪人「名無し」と出会う。
赤池の領主と連携をとりながら仔太郎を追ってきた武装集団は、そこで名無しと対峙する。
仔太郎に隠された秘密はあまたの野心を触発し、名無しはのちの宿敵となる男、羅浪と巡り会う。
それぞれの思惑が一気に激流へと変化していく中、果たして仔太郎と名無しの運命は・・・

やられたなあ。むちゃくちゃスタイリッシュなアニメ。しかもギミック類がよくデザインされている。感心したのが殺陣ね。よく練ってある。吸い込まれるようにしてみてしまいました。
名無しと仔太郎の絆は、もうこの手の物語のお約束なんだけど、気持ちが踊るんだよな。
おすすめ。
ストレンヂア -無皇刃譚- 通常版
[PR]
by hajime_kuri | 2008-04-23 21:16 | 映画 | Comments(0)

 ハリー・ポッター以降、「指輪~」「ナルニア~」「ライラ~」「エラゴン~」と、ファンタジイはもうお腹いっぱい状態だろうと推測される。
 その中であえてお勧めするファンタジイが、この「パンズ・ラビリンス」である。
前述の多くのファンタジイが、大人の中の子供の心に訴えるものであったり、深い哲学を暗喩するものであったり、単に異世界のイメージにびっくらこいてもらおうというものであったりするのだが、この作品は少し違う。
 ヒロインの少女オフィーリアは、メルヘンの好きな繊細な少女である。舞台は第二次大戦のフランコ政権下のスペインの山奥。再婚相手の政府軍の大尉の元へ出産のために訪れた臨月の母親とオフィーリア。パルチザンと戦う残酷で高慢な義理の父になる大尉が悪役だ。
 この緊迫した「現実の物語」と、館の庭に隣接する古代の石の迷宮で、オフィーリアが体験する「現実とも幻想ともつかない三つの試練の物語」。これがひとつのストーリーなのか、映画(虚構)の中の少女の幻想(虚構内の虚構)なのか、映画の見方によってどのようにも解釈が可能な知的な構図(好きなのこういうやつ)である。
 よく「力の裏づけのない愛は無力である、愛のない力は暴力である」などと言われる。この映画は、「力のない無力な少女」が、「自分よりもさらに無力な赤ん坊」を、身を挺して救う物語なのである。そして、その身を捨てた決断をした心こそが「真の強さ」であり、パン(牧神)の言葉で言えば、「それこそが試練の正しい選択なのですよ」なのだ。
 現実のストーリーは悲しく哀れな結末を迎えるが、これは少女の魂の勝利の物語である。そして、人間は生まれながらに善なんだ、という製作者のメッセージが伝わってくる映画である。
 ちなみに少女を導くパン(牧神)の造形は、果たして善なのか悪なのかを観客に判断させない、ユーモラスながらグロテスクな見事なもの。ギリシャ・ローマ神話由来の牧神は本来豊穣の神であるが、キリスト教では邪神とされ、この映画では半人半獣でヤギの頭を持っている。まさにサタンのような姿なのである。

パンズ・ラビリンス 通常版

(広告)

作者は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編

神様の立候補/ヒーローで行こう!

盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏
[PR]
by hajime_kuri | 2008-04-23 16:04 | 映画 | Comments(6)
徹底した公開前の情報隠蔽と、複数の関係架空企業のWEBサイトや架空ニュース映像などのマーケティング手法が話題となった映画「クローバーフィールド Hakaisha」を見てきた。

予告編の手ぶれの素人ビデオ映像は、予告編の演出かなと思っていたら、なんと全編があの「仁義無き」手ぶれ状態で、ようは「ブレア・ウィッチ~」風の演出なのであった。

ラストの20分間は、恐怖と戦う登場人物たちとともに。吐き気と戦う私であった。とはいえ、素人映像に見せかけながら、省くべき点は省き、語るべき点は語らせ、という具合にストーリーは追いかけられる。

「ゴジラ」(第一作)を強く意識した映画で、半鐘の音を聞きながら、リヤカーを引いたり、転んだ幼児を抱き上げて走ったりする避難民の目線で描いたゴジラである。

エンドロールで流れる音楽がメロディラインといいリズムといい、伊福部昭のゴジラ節を髣髴とさせるところは、製作者たちのリスペクトであろうと感じたしだいである。

残念なのはモンスターに今ひとつ魅力が無いことだ。やはり、子供が描きたくなるようなデザインでないとなあ。

クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
[PR]
by hajime_kuri | 2008-04-12 09:45 | 映画 | Comments(2)