「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

<   2008年 12月 ( 6 )   > この月の画像一覧


これは傑作だと思う。
今から1/4世紀前、多くの日本の映画ファンは「ルパン三世 カリオストロの城」を見ながら、「なぜ、日本ではこのような面白い映画はアニメでしか出来ないんだろう」とため息をついていたものである。
だがついに、実写で、日本人のヒーローがスクリーン狭しとばかりに縦横に活躍する映画が現れた、それが「K-20 怪人二十面相・伝」なのだ。
まず、世界大戦が無かった世界の日本という舞台が魅力的。レトロで異国情緒満点の風景。
またシナリオがよく練られている。笑いのシーンでも「行き過ぎず」、「下品にもならず」、違和感なく収まっている(これは日本映画では稀有なこと)。
「カリ城」に対するオマージュも多々見受けられる。関係者の弁どおり、松たか子のお姫様は、まさに「クラリス」でんがな。
続編を希望したい。この世界と、登場人物たちに、また会いたいのだ。
※金城武をはじめとして、登場人物がみな魅力的だ。この人物たちの魅力だけで、映画は際立つという証明である。
K-20 怪人二十面相・伝 通常版 [DVD]
[PR]
by hajime_kuri | 2008-12-23 00:27 | 映画 | Comments(1)
ああ、がっかりだ。
俺の二時間を返してくれ。何が悪いといって、登場人物にまったく魅力が無い。全然感情移入できない。
話が薄っぺら過ぎる。階級差別も、侍の横暴に対する庶民の怒りも、しっかりした活劇や、ストーリー展開、人物造形があっての上の「プラスアルファ」にすぎないはずじゃないか。
陳腐なストーリー、もたつくアクション、魅力の無い主人公。
おまけに、原案黒澤の七光で海外マーケットを意識した「The Last Princess」というサブタイトルの卑しさ・・・。日本映画の嫌な部分がすべて具現化した映画。
いつものアマゾンへのリンクも今回はなし。DVDなんか買ってはいけない。
もう一度叫びたい、「俺の二時間を返せ!」
[PR]
by hajime_kuri | 2008-12-23 00:13 | 映画 | Comments(1)


40年ぶりに読んだ作品である。
現在、コミック誌「IKKI」にて連載されている「ぼくらの」(鬼頭莫宏作、アニメも昨年オンエアされた)が実に俺の心をとらえているのだが、この作品のインスパイア元となったのが、この「ザ・ムーン」(1972)なのである。
どうしても読みたくて、長らく絶版になっている小学館コミック文庫版をアマゾンのマーケットプレイスで入手したわけだ。
物語は、サンスウ・シャカイ・カテイカ・タイソウ(サンスウの弟)・ズコウ・リカ兄弟(双子)・オンガク・ヨウチエン(オンガクの弟)たち9人の子供たちが行方不明になるところから始まる。
子供たちはある人物から、巨大な力を与えられて帰ってくる。その力こそ、巨大ロボット「ザ・ムーン」なのだ。
その人物とは魔魔男爵。力が支配する現代の社会に深く絶望した男爵は、アメリカの宇宙予算に匹敵する2兆5000億円を投じて正義を実現する究極の力「ザ・ムーン」を作り上げたのだ。
しかし、男爵は大人を信じない、勇気も正義も、まだ純粋な子供たち、しかもその9人の子供たちの心が一つになったときしか、ザ・ムーンは起動できないのだ。
どう?
すごく魅力的な設定じゃないですか。ストーリーも一筋縄ではいかない。

More
[PR]
by hajime_kuri | 2008-12-16 15:02 | コミックス | Comments(4)
快傑蜃気楼(ミラージュ) (青林工藝社)
谷 弘児 (著)


これは1980年に「ガロ」に掲載された「快傑蜃気楼(ミラージュ)」から2001年までの短編が収められている。
作者の絵は、一切トーンを使用せずに描かれていて、一見古風なのだが、キャラのポーズやしぐさや、セリフなど、実はすごくモダンなのだ。そして、その女性キャラクターの魅力的なことよ・・・。
近年の作品は、時間を超越して記憶の中にたち現れる、「永遠の女」を通して、少年時代や、青年時代の残してきた「思い」を描いたりして、情感たっぷりの佳品ぞろいだ。
折に触れ、何度も何度も読み返してしまう作品集である。
快傑蜃気楼(ミラージュ)

(広告)
作者は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編

神様の立候補/ヒーローで行こう!
[PR]
by hajime_kuri | 2008-12-11 20:45 | コミックス | Comments(1)
無国籍哀歌 錆びた拳銃 (BEAM COMIX)
谷 弘兒 (著)



昭和33年生まれの俺は、小学3年生の時に映画のロケに遭遇したことがある。場所は、那智勝浦の海水浴場。
きれいな水着の姉ちゃんに言い寄るチンピラ三人組を、一瞬にして叩きのめすマドロスのお兄さん、というシーンで、間違いなくこれは日活アクション。でも、どんな映画なのかなと思って調べても、当時の日活映画の8割は、マドロスがチンピラを叩きのめす映画なので判らなかった。

ということで、今回取り上げるのは昭和の匂いが堪能できる谷 弘兒(ひろじ)の「無国籍哀歌 錆びた拳銃」だ。

More
[PR]
by hajime_kuri | 2008-12-11 20:32 | コミックス | Comments(1)
自動二輪で通勤していると、寒さが堪える季節になってきた。妻は以前から使い捨てのカイロを愛用していたが、あのゴミが出るのが気になって俺自身は使っていなかった。もっぱら自分の体温を逃がさないようにする方法で暖をとっていたわけ。

しかし今年はカイロを使っている。ネットで昔ながらの白金カイロを見つけて購入したのだ。昔は、どんな薬局でも購入できたのに、今はなかなか売っていない。アマゾンで買いましたよ。

どうやら、根強いファンがいるだけでなく、昨今は小さなブームみたいじゃないですか(!)

Zippoからもハンディウォーマーという商品名で出ている。原理は、ベンヂンやライターオイルを触媒で発熱させるもの。まさにオイルライターに通じる「道具心」をそそる商品である。

注油、点火、発熱という儀式めいた手順も、レトロでよい。小学校の頃(昭和30年代)に、父親が使っていたのを思い出して、気分は「三丁目」である。

ハクキンカイロ PEACOCK


[PR]
by hajime_kuri | 2008-12-10 09:56 | 二輪 | Comments(0)