「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

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根付(ねつけ、「ねづけ」とも言うらしい)は、煙草入れ、矢立て、印籠、などを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具だ。江戸時代から近代にかけての古根付と、昭和、平成の現代根付に大別されるとのこと。海外でも収集家が多いし、日本のいたるところでみやげ物として売っている。
実は、普段持ち歩くUSBメモリは、小さくて便利なんだが、逆に存在感が無い。勢い、どのポケットに入れたのか、それとも鞄に入れたのかと、迷うことも多い。
そこで、とんぼ玉のちょっとレトロな根付をつけたところ、実に持ち歩きやすくなったわけである。大きさ的に、携帯のストラップをつけるほど大げさでなものではないので、この根付が調度良いのである。ということで、最近、根付が気になっている。

写真はアマゾンで見つけた根付
これもUSBメモリにあいそうだ。
かさねの色目根付 観世水
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by hajime_kuri | 2009-10-28 10:33 | PC | Comments(0)


なんとも不思議な小説だ。
太平洋戦争前の昭和と思える時代背景。爬虫類のような外貌の爬虫人(ヘルビノ)の下男。サディズムとエロスとユーモアとグロテスクに満ちた物語。でも気がついた、これは丸尾末広のマンガを活字にしたわけだ、と。
特に、「雪麻呂ぼっちゃん」の応援歌(何の応援かは読んでからのお楽しみ)のくだりは、もう丸尾キャラが日の丸の扇子を振っているところに、リボンや紙吹雪が舞うが如き絵が浮かんでしまった(苦笑)
解説を読むと、作者はかつて漫画家を目指し、「ガロ」に持ち込みをしていたというから、これは丸尾末広の活字版という指摘は、あながち的外れでもないのだろう。むしろ、それを確信犯的に行う小説家は今までいなかったのだからユニークでもある。
というわけで、この作品に登場するキャラクターたち、すべて俺の頭の中では、丸尾末広のキャラで描かれてしまうわけである。爬虫人の下男・富蔵が「ぼっちゃん」と言うシーンなど、俺の脳内では、丸尾末広の「薔薇色の怪物」(「夢のQ作」だったかもしれない)の作品に出てくる赤座というキャラが被るわけである。
解説には、軍国主義の支配する物語の舞台設定に対して「日本の過去の帝国主義思想とアジア諸国に対する傲岸な態度を皮肉ったもの」という指摘があったが、それは考えすぎだろう。
作者は「丸尾末広」がやりたいのである。
ヨーロッパの作家がサディズムを描くのにナチスを使うのが便利なように、日本の作家にとっては、昭和の軍国主義が都合がよいのは丸尾や団鬼六を見ればわかるだろう。
そして昭和の軍国主義は、現代では皮肉的に描くしかないじゃないですか(苦笑)。
丸尾末広は軍服をモチーフにして、泥絵の具で描いたようなエロスやサディズムを描写する。
そう思えば「粘膜蜥蜴」は昭和のホラーでもあるのだろう。

粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)

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by hajime_kuri | 2009-10-17 12:33 | ホラー | Comments(0)