「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri
電子書籍PRフリーペーパー
「北極大陸 第12号」 無料配信開始!

今回、私は12月リリース予定の電子書籍「小説指南」の案内と試し読みです。

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北極大陸第12号以降を読むためにはEPUBリーダーが必要です。
EPUB版の場合。
iOS端末(iPhoneやiPadなど)やMacであれば、iBooksで「iBooksで開く」を選ぶとライブラリーにコピーされます。
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Android端末はダウンロードしたEPUBデータをタップするとGoogle Play Booksが起動します。

WindowsはAdobe Digital Editionsで読むことができます。Macにも対応しています。
Adobe Digital Editionsインストール手順はこちらを参考にどうぞ。
https://helpx.adobe.com/jp/digital-editions/kb/8409.html

mobi版の場合。
iOS端末やAndroid端末の場合は各OSに対応したKindleアプリを利用してください。
一旦PCにダウンロードしたmobiファイルをsend to kindleで任意の端末に送るか、直接コピーしてください。

iOS版Kindle
https://itunes.apple.com/…/kindle-ben-dian-zi-…/id302584613…
Android版Kindle
https://play.google.com/store/apps/details…

WindowsやMacであれば、それぞれの専用Kindleアプリを利用してください。

Kindle for PC
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=3078592246

Kindle for Mac
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作者・栗林元は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編

神様の立候補/ヒーローで行こう!

盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏
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# by hajime_kuri | 2015-11-05 22:21 | 俺の作品 | Comments(0)

読者の共感を得るとは

 小説を読んだときに、「そうなんだよな」とか「わかる」といった腑に落ちる感覚があると思う。
 これが、作者や作中人物に対して共感する瞬間である。この体験があることによって、もっとこの作者の作品を読みたい、またこの登場人物に会いたい、という気持ちになるわけだ。

 小説を書くからには、読者にそのような「共感」を体験させたいものである。
 そこで、私が生徒諸氏にお勧めしているのが、自分と年齢の近い作家の作品を読むことである。
 自分と同じ音楽を聴き、同じ教育を受け、同じ映画を見て、同じテレビを見て、つまり同じ時代の空気を吸っている同時代で同世代の作家が、現代を、「どう見て」「どう感じ」「どう考え」「どう作品化」したのかを見極めることが大切なのだ。その上で、「なるほど」と思うこともあれば「それは違う」と感じることもあろう。
 それが大事なのだ。

 とはいえ、「共感」とは、読者に迎合することではない。「共感」を得ようとして、考えや感覚を「普通」にしてしまうのは本末転倒だ。
 むしろ、読者が感じてはいるけど、はっきりと気づいていないことを「意識化」して提示し、その何とも名状しがたい気分とは、こういうものだと提示することによって、「そうだったのか」「そうそうそういうことなんだ」と感じさせることができる。それこそが「共感」なのだろう。

 最近では、私自身はこのような感覚を重松清さんの作品で感じることが多かった。重松さんは、私より二歳年下だが、まさに同時代で同世代の作家である。
 そんな作家を見つけることも小説創作の修行の一助になると思う。


小説指南 | Cyta.jp


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# by hajime_kuri | 2015-11-05 14:35 | 小説指南 | Comments(0)
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先月の「小説指南」レッスンで、私の愛用するポメラに興味津々だった生徒女史(24)だが、本日のレッスンで、プリント間に合いませんでしたとバッグから取り出したのがポメラ。
「てへへ、買っちゃいました」とのこと。
先日のレッスン後に、その足で名古屋駅ビルの東急ハンズで速攻買い求めたようだ。
画面拝見すると、私と同じ縦書き設定になっていて、やっぱり小説書くならこの設定だよなと感じた。
感想を聞くと、「最高です」と大絶賛。いつでも携行して、思いついた時にすぐ打てるのが高ポイント。また、これも私のノウハウなのだが、打ち上げたものをQRコード~スマホ~Evernoteという連携でどんどんクラウドに投げておけば、いちいちPCとリンクしなくてもマルチなデバイスで作業を継続できるのも強い。
タブレットに携帯キーボードなどを携行しなくても、ノートPCを持たなくても、ポメラ自体が優秀な日本語入力Atokを備えてモニターとメモリーを付属した優秀なキーボードである。さらにブルートゥースで、スマホの外付けキーボードにもなる。ある意味万能ガジェットだ。
作家修行者にはお勧めです。

キングジム デジタルメモ ポメラ DM100 ブラック


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# by hajime_kuri | 2015-10-12 22:35 | 小説指南 | Comments(0)
 小説を書き始めて間もない人の場合、「あいまいな表現」が頻繁に出てくる。また、すぐ筆が止まってしまう、という声も聞く。
 これはどちらも、情景やキャラクターの思いなどのイメージが固まらないうちに書き出していることが原因だ。

 例として、主人公が、放課後の教室に戻り、高橋という人物に出会うシーンを初心者作家として書いてみる。

 教室には数人の生徒が残っていて、よく見ると高橋もそこにいた。

 このト書きの様な文を加筆する。

 教室に戻ると、帰宅組の生徒が数人残っていた。机に向かって文庫本に没頭している者、ロッカーの前で談笑する連中。高橋は一人窓際に立ち、運動部のかけ声が聞こえてくるグラウンドを見下ろしていた。

 ここまで書くと情景がくっきりと浮かび上がる。また、イメージが固まらないからこそ、頻繁に筆が止まるのである。
 ここまで情景をイメージして書き出すと、筆が止まることもないはずだ。また、小説を書き慣れてくると、原稿を進めながら、同時進行でストーリーを膨らませ進められるようになる。情景を思い浮かべながら、原稿を書き進めていけることができるようになる。
 そして、書きながら想起して描写したことが、後々伏線として生きたりもする。そんな書きながらの化学反応こそ物語を創っていく醍醐味なのである。

 これは、漫才師が即興で客席の反応を見ながら話を進めて、それがネタとしてかたまっていくのと似ている。やはり、小説も話芸なのだなと思うのだ。


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# by hajime_kuri | 2015-10-08 12:36 | 小説指南 | Comments(0)

小説創作とものづくり

 私は派遣社員としての仕事も持っていて、ものづくりの代表である製造業に派遣されている。そこで気づいたことが、小説指南で教えているノウハウの数々が、私自身が「小説執筆」という業務のカイゼンで得たものだということ。
 カイゼンとは日本の製造現場で生まれた業務改善の活動・戦略のことで国際用語になっている。

 私も小説を書きながら、毎回、小説を書き上げていく「業務の流れ」を、着想を得る、発想を膨らます、プロット化、人物設定・造形、舞台設定、状況設定など、「細分化」し、その際の脳内作業を「可視化」し、簡単にできるように「標準化」してきた。
 それを、このレッスンで教授しているわけだ。

 ただ、派遣先で気づいたのは、製造業でのカイゼンでの業務標準化は、「必要にして十分」になっているということ。
 均質なクォリティーを維持するためには、一人だけ飛び抜けたものを発揮してはならず、また業務の流れも、特定の飛び抜けた才能に依存してはならないのだ。

 一方、この小説指南では、標準化した方法は、あくまで「必要最低限」である。あとは作家修行者がどんどん自分の能力を磨いていってかまわない。また、そうしなければ多くの読者を獲得する作品は生み出せない。

 小説創作と製造現場の唯一の違いは、「必要十分」と「必要最低限」の違いなのだ。
 この様な気づきがあるからこそ、仕事は辞められないと思うのだ。


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# by hajime_kuri | 2015-10-01 17:06 | 小説指南 | Comments(0)
電子書籍PR誌「北極大陸 第11号」配信開始。
PDF形式です。
私の「不死の宴」は今回で一旦休止。
想が膨らんできたので、コンテストに挑むことにしようかな、ということで、未発表作品にしないといけないので、休止ということに。
楽しみにしていた方には申し訳ないです。
下記ボタンからダウンロードしてください。

北極第11号


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# by hajime_kuri | 2015-10-01 09:19 | 俺の作品 | Comments(0)
 芸能や武道における修行段階でよく言われるのが「守・破・離」ということ。私は少林寺拳法を修行する際にこの言葉を習った。

 「守」とは師の教えや教科書のような基本を守りしっかりと身につける段階のこと。
 「破」とは、基本を身につけた上で、あえてその教えを破り自分の個性に合わせて試行錯誤をしてみる段階。
 そして「離」とは、師の教えを離れた自分だけの名人の境地に立つ段階である。

 私が「小説指南」でコーチをしている部分はまさに、この「守」の部分である。

 ・登場人物の気持ちをセリフで語らせない。
 ・状況は、説明ではなく描写せよ。
 ・既視感のある設定でもあきらめずに考えよ。
 ・人物造形とは、行動原理を決め業を背負わせること。

 この基本を身につけた後は、その約束事をあえて離れてみてほしい。そこに新しい世界が広がってくる。
 例えば、「ゼウスガーデン衰亡史」(小林恭二)は、架空のアトラクションパークの盛衰を歴史書のスタイルで書いていて、全編が「説明」である。
 この試行錯誤で、作家自身がなにを掴むかまでは教えられない。また、教えてはいけないと思っている。

 この「守・破・離」という言葉だが、長らく世阿見の「風姿花伝」の中の言葉と教わっていたのだが、他にも「利休説」など諸説あるようだ。


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# by hajime_kuri | 2015-09-07 11:56 | 小説指南 | Comments(0)
(広告)電子書籍既刊案内フリーペーパー「北極大陸」好評無料配信中!連載は伝奇SF小説「不死の宴」(栗林元)、ヴァイオレンス文学「凌聖愚遊」(弾射音)、3DCG「宇宙キッド」。

北極大陸配布所

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# by hajime_kuri | 2015-09-06 07:31 | WEB | Comments(0)

ブラックSEO

Googleサジェストで誹謗中傷ができることをご存じだろうか。具体的には、Googleの検索に「栗林」と入力すると、勝手に「ハゲ」とか、「貧乏」とか表示されるようなことで、これはブラックなSEO手法として可能である。
韓国のサムスンとLGがこれらの風評合戦で不毛な戦いをしていたという話も聞いたことがあった。
昨年のことなのだが、Facebookの書き込みで、このGoogleサジェストのスクリーンショットが投稿されていた。
検索窓には「安倍晋三」と入力されていてサジェストには、「ヒトラー」とか「軍国主義」とかに類する単語が表示されている。
内容的には、「ネットでウソはつけない、国民は見抜いている」とさも大発見であるかのように書かれていた。
見ると、マスコミでも多少顔を知られた理系の学者さんだ。このままでは、この人が恥をかくと思ったので、コメント欄でご指摘した。

ブラックSEO手法で、サジェストにネガティブなワードを表示して競合企業の評判を落とすということが社会問題にもなっています。そんな時代に、このような書き込みをすると、反安倍政権勢力はサイバーテロまがいだとイメージダウンになりますし、またそのような事情をご存じなかったとしたら、理系の知識人として「勉強不足」のようなイメージなりますよ。

そうしたところ、私はブロックされてしまった。
親切心で忠告したのだが、相手の気持ちを傷つけたのかもしれない。難しいものである。

検索エンジンの「サジェスト汚染」 グーグル「名誉毀損判決」をどう考えるべきか

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# by hajime_kuri | 2015-08-30 09:59 | WEB | Comments(0)

七帝柔道記

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「七帝柔道」という寝技中心の柔道に憧れ、二浪の末、北海道大学に入学した。しかし、柔道部はかつて誇った栄光から遠ざかり、大会でも最下位を続けるどん底の状態だった。他の一般学生が恋に趣味に大学生活を満喫するなか、ひたすら寝技だけをこなす毎日。偏差値だけで生きてきた頭でっかちの少年たちが、プライドをずたずたに破壊され、「強さ」という新たな世界で己の限界に挑んでいく。悩み、苦しみ、悲しみ、泣き、そして笑う。唯一の支えは、共に闘う仲間たちだった。地獄のような極限の練習に耐えながら、少年たちは少しずつ青年へと成長していく―。(Amazonより)

作者の増田氏は俺と同じ愛知県立旭丘高校の出身で親近感があるのだが、井上靖の「北の海」を読んで大学で柔道をやるってところが、またしても俺と同じじゃないですか。
俺は、柔道ではなく少林寺拳法だったのだが、恋や遊びに背を向けて、なんで武道に向かうのですか。武道に向かったのだろうか。そんな問いに答えてくれる作品だ。
この作品読みながら、「そうなんだ、そうなんだ」とつぶやいて、何度も何度も涙ぐんだ。
昭和50年代の大学体育会で武道をやってた人たちはぜひ読んでいただきたい。
七帝柔道記


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↑ この「自転車の夏」って作品が俺の「七帝~」なんだよな。
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# by hajime_kuri | 2015-08-29 17:53 | 青春 | Comments(0)
 実際の体験を基に小説を書くと言っても、私には特に変わった体験などないし、と思う方も多かろう。だが、別に変わった体験でなくてもいいのだ。
 一番簡単なのは初めての体験だろう。ただ、勘違いしてはいけないのは、中学に入ったとか高校生になったとかの節目ではなく、「初めての気持ち」である。
 初めて「好きになった」、初めて「おびえた」、初めて「悲しかった」、初めて「うれしかった」など。

 例として、「初めて仕事で大きな失敗をした体験」で考えてみよう。
 普通の方は、いきなり自分の体験から語り出して終わってしまう。だが小説にするにはそれなりの工夫が必要だ。

 初めて部下を持った私。その部下が仕事で大きな失敗をしでかした。その時、脳裏によみがえったのは、自分が初めて失敗をしたとき、鮮やかにリカバリーをしてくれた先輩社員のAさんだった。
 こうすることで、過去の体験をきわめて客観的に描くことができる。これを上司目線で描くか部下目線で描くかは、作者の年齢で決めればいい。

 物語の締めは、部下の「ありがとうございました」言いながらも気落ちした表情に、「あの時、僕を助けてくれたA先輩への恩返しができた」と上司に言わせて、若い部下が「俺もいつかは部下を救える上司になろう」という気持ちにさせる、なんてのが典型
かな。
 助け合う気持ちを継承していく職場文化も描けて、面白いビジネスストーリーになるかも知れない。

 他にも、子供が中学に入ったきっかけに、初めて父親が嫌いになった自分の中学生時代を重ねて、当時の父親の気持ちを知る、とか。

 こういった作品のよい例に、重松清さんの作品「きよしこ」がある。ぜひお読みいただきたい。


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# by hajime_kuri | 2015-08-14 15:40 | 小説指南 | Comments(0)
 私が初めて小説を書く人にするアドバイスの一つに、「体験を基にして小説を書いてみたらいかがですか」というものがある。

 これには理由がある。作品づくりには、物語の発想と同時に、どこで起きたかの「舞台設定」、どんな行動原理の主人公かという「人物造形」、どんな事件かという「状況設定」などが発生する。さらに、登場人物の心が物語の進行に従ってどう動いて落ち着いていくか、など考えねばならないことが多い。
 しかし、自分の体験を基にした作品であれば、これらがすべてできている。あとは、どんな順番で叙述するかという「構成」と、的確に読者に伝わるかという「描写、表現」だけに集中すればいいのだ。

 このアドバイスに答えて、生徒氏が短い文章を書いてきてくれた。中学生時代の夏にどうしても受験勉強に専念できず父親を代表とする「大人」へのいらだちに苛まれていた彼が、国語の先生の言葉で初めて読書に目を開くきっかけとなったエピソードだった。
 エッセイであれば十分な文だったが、これが掌編小説になるためには、「その国語の先生がどんな人だったのか」、「その後、自分はどう変わったか」が必要だ。さらには、父親とは違う価値観を持った別の大人・国語の先生に出会った喜びや驚きの気持ちも描いてほしい。それが小説なのだ。

 自分の体験を基にした作品を書くことは、「語りに専念」する事ができる練習である。いわば空手や拳法の約束組み手のようなものなのである。


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# by hajime_kuri | 2015-08-14 15:36 | 小説指南 | Comments(0)