「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri
~「人狼」とケルベロスサーガで考えたこと~

 99年に公開された原作・脚本 押井守の「人狼」をDVDで見た。
これは、「紅い眼鏡」「地獄の番犬ケルベロス」「犬狼伝説」と続く一連のケルベロスサーガと呼ばれるシリーズの最新作である。
決定的な敗戦から十数年――物語は,あり得たかもしれない戦後史としての昭和30年代を舞台に展開する。
 今回は、非常にクオリティの高い作品に仕上がっていて満足した。といおうか、以前の「紅い眼鏡」「地獄の番犬ケルベロス」がひどすぎた(俺的には)ためもある。
 一連のケルベロスで私が感じる「違和感」がいったい何なのかをこの機会にじっくり考えてみた。

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# by hajime_kuri | 2004-02-15 07:22 | SF | Comments(0)
a0003784_05123.jpg 現在40歳以上の方なら、大陸書房という出版社の名前を聞いてニヤリとするのではないだろうか。
 また「竹内文書」とか「日ユ同祖論」だとか、さらに極端になると「地球空洞説」とか「フリーメーソンの陰謀」だとかのいわゆるトンデモ本をごらんになったことがあるのではないだろうか。
 今回取り上げる長山靖生著の「偽史冒険世界―カルト本の百年」は、そのようなト本の中でも特に、日本の「偽史」と呼ばれるものについて論じている。

(目次)
・どうして義経はジンギスカンになったのか
・なぜ南は懐かしいのか
・トンデモ日本人起源説の世界観
・日本ユダヤ同祖説と陰謀説のあいだで
・言霊宇宙と神代文字
・竹内文書は軍部を動かしたか

 これらの説に共通するのは、「いまでこそ日本人は小さな日本列島にいるが、古代は世界に雄飛した偉大な民族だったのだ」ということ。いわばコンプレックスを持った民族の「願望」である。
 長山氏は、明治以来、ひたすら先進国に追いつきたいとした「後進国」日本の国民が抱いていたルサンチマンが、これらの珍説を歓迎したのだとする。確かに、そういった話は気持ちいいだろうからね。その証拠に、いつの時代にもこのような珍説本が書店から姿を消すことがない。大陸書房は無くなったが、今は学研が出している(笑)
 また、それら珍説を唱えて酔いしれた人々(酒井勝軍とか山根キクとか)の実際の生涯も詳細に紹介されていて興味深い。
 日本は本当は偉大なんだ、偉大になりたい、世界から一目置かれたい、という願望。おそらく、純チャンがイラクに自衛隊を送りたい心境も似たようなもんだろうな。(2004-2-14)
偽史冒険世界―カルト本の百年ちくま文庫←アマゾンへGO!

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作者・栗林元は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編・栗林元

神様の立候補/ヒーローで行こう!・栗林元

盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編・栗林元

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏・栗林元
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# by hajime_kuri | 2004-02-14 00:52 | 社会科学 | Comments(0)
a0003784_204532.gif 1998年の作品を何で今更、などと言う声が聞こえてきそうだが、私は基本的に自分で買う本は文庫本と決めている。というか文庫本しか買えない(涙)。
 ということで、発表年度は気にしないでいただきたい。

 一人称のハードボイルドミステリーは文体というか語りが命だ。久しぶりに文章のリズムで酔わせてくれる作品に出会った。それがこの「池袋ウエストゲートパーク」だ。

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# by hajime_kuri | 2004-02-13 20:33 | ミステリ | Comments(6)
昔読んだ小説や、映画やドラマやゲームなどのインプレッションを中心に、色々書いていきます。
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# by hajime_kuri | 2004-02-13 17:17 | 管理者kuriのコメント | Comments(2)