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「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri
私はワープロ専用機の時代からのキーボーダーである。手書きの文字が下手というのもその理由なのだが、文章はキーボードで打つ方なのだ。
コラムや書評や下手な小説などを思いついたときにパチパチと打ちたくて、携帯用の文章打ち機を今まで色々試した。
俺のデジタル文章入力マシン遍歴_a0003784_22333625.jpg
一番気にいっていたのは、NECのモバイルギア2MC-R520(WindowsCE)で、これは90年代から世紀を越えて昨年まで使い続けてきた。ところが、ついにこれが壊れてしまったのだ。
昨年は、こいつの後継機を探して模索が続いた。
最初に購入したのが、ASUSの初代Eee-PC。悪くはなかった。むしろモバイルギアにすごく近い。ただ、WindowsXPを立ち上げるのが面倒なのだった。


俺のデジタル文章入力マシン遍歴_a0003784_2237364.jpg
次に購入したのが、Willcom03(WindowsMobile6)で、これにUSBのキーボードを接続してテキストを打ったのだが、今一つだった。
そして最後が、このPOMERAだったのだ。ついにこれで私の遍歴は終わった。
POMERAの良いところは、とにかく起動が速いこと。スイッチ入れると即起動ですよ。そのかわり、できることは原稿用紙にして20枚程度の文章を打って保存するだけ。ファイル形式は「.txt」だけ。でも、この割り切り具合が個人的には正解だ。勤務先にはノートPCがあるし、自宅にはデスクトップがあるから、出先ではテキストで打っておいて、PCで加工すればいいわけだ。
もう私は、PCと似たようなものと考えず、テキストファイルを加工できるモノクロモニターと折りたたみキーボードのついたUSBメモリーだと考えている。

その割には折りたたみキーボードがとんでもなく使いやすい。あのキーボードに定評のあるモバイルギアを使っていた私が満足できるキーボードなのだ。しかも、日本語入力はATOK。これは、モニターとキーボードとメモリーが付いたATOKとも考えられるわけで、当然ここまで考えると買って悔いなしだ。
この文章も、いつもの喫茶店で、当のPOMERAでパチパチと打ち上げた次第である。

KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM10シロ パールホワイト
# by hajime_kuri | 2009-06-30 22:40 | ホビー
国営漫画喫茶といわれて批難ゴウゴウの、国立メディア芸術総合センター構想だが、もともと読者アンケートなどの厳しい自由競争の中でもまれてきたからこそ国際的な競争力を得ている日本のマンガである。
党の指導の下で作られている中国のアニメが、ちっとも中国の若者の心を捉えていないのと同様、マンガ文化は、体制によって保護されたり指導されたりする性格のものではない
むしろ、赤貧に苦しむ現在の蟹工船のようなマンガ家やアニメーターたちが、安心して創作に打ち込めるような職場環境などに眼を向けてほしいと思う。

ただ、文化としてのマンガの収集・保存・研究ということであれば、京都国際マンガミュージアムのようなあり方もあるわけで、それを一概に否定はできない。指導つきの保護は困るが、文化としての研究や収集や保護は大いに行って欲しい。
# by hajime_kuri | 2009-06-09 10:55 | 時事
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす_a0003784_1051067.jpgこれは興味深い本だった。アマゾンのオススメメールで知らされた本で、まさにアマゾンさんありがとう、である。
以下、アマゾンの紹介を引用。
「たかがマンガ、たかがアニメ」が中国の若者たちを変え、民主化を促す--? 日本製の動漫(アニメ・漫画)が中国で大流行。その影響力は中国青少年の生き方を変え、中国政府もあわてて自国動漫産業を確立しようとやっきになっているほど。もはや世界を変えるのは、政治的革命ではなく、大衆の意識や行動を生活レベルで動かすアニメや漫画のようなサブカルチャーなのだ!
以上、引用。
ちょうど俺の娘(大学二年生)が第二外語で中国語をやっているのだが、彼女たちの世代は、「スラム・ダンク」と「セーラームーン」の話をすればすぐに中国の若者と友達になれるわけである。
中国共産党は、ディズニーなどのアメリカのアニメには実は十分警戒していたという。というのもそれらのコンテンツには、アメリカ的民主主義のエッセンスが色濃く反映されているからだ。それに反して、日本のアニメには一見政治思想は無縁である。しかし、自由競争で面白さを競い合った日本のアニメやマンガに親しんだ中国の若者は、もう「党の指導」のもとに制作された中国産アニメでは心を動かされなくなっている。何より、日本のアニメは、中国の若者たちを「社会には色々な意見があってもいい」という世界観に染め上げてしまったのである。
ソフトパワーってのはこういうことなのか、と腑に落ちたのであった。
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB online books)
※リンクは別ウィンドウで開きます。あしからずご了承ください。
# by hajime_kuri | 2009-06-02 10:05 | 社会科学

ついにPC逝く

最近、PCのファンの音が大きいなあと思ったら、本日勝手に再起動を繰り返した挙句に逝ってしまいました。
休眠中の息子のPCをセットアップして、USB変換ケーブルを利用して、逝ったPCのHDDを接続したのですが、うんともすんともいわない。
2004年からのデジカメの写真、年賀状、管理しているサイト(ま、これはサーバー上にファイルがあるからいいけど)、各種IDとパスワードなどなど。
すっかり心が折れてます・・・。
2007年にHDD]を交換しているから2年強。まあ酷使したからしょうがないや・・・。
# by hajime_kuri | 2009-05-12 21:40 | PC
「レッドクリフ part1&2」_a0003784_17372031.jpgGWを利用して観てきましたよ、レッドクリフのパート2。
事前にDVDで1を押さえてから行きました。
いやすごい映画だ。古くて恐縮だけど、昭和30年代生まれの俺は、中学高校時代は、「十戒」とか「ベン・ハー」とか「スパルタカス」とか「クォ・ヴァディス」とかのリバイバル上映がきっかけで、ハリウッド製の所謂「聖書」系の史劇ってのが大好きだった。なにしろ金がかかっているから。で、そのころ、どうして日本とかアジアではこのような大作が出来ないのだろうか、世界の歴史は白人だじゃないんだぞ、と残念に思っていたものである。同じような悔しさを感じている映画人もいたようで、大映では「釈迦」なんて映画も作られていたようですが、今ひとつでしたな。
で、この「レッドクリフ」ですよ。1の方は、前哨戦。白昼の中原を舞台に、砂と陽光のもと、リアル「三国無双」を繰り広げております。2では、打って変わって夜の闇の中、風と炎の演出です。このコントラストがいい。60年代なら、「intermission(幕間)」を入れて連続上映になるところだろう。これは世界の映画史に残る作品だな。金城武も中村獅童もいい映画に出たもんだ。
いやしかし、リン・チーリン女史のなんと美しいことか!曹操の気持ち、わからんでもない。また、2では俺の大好きなヴィッキー・チャオ女史も大活躍。2では、この二人が主役級の比重。
音楽もすごくいい。
レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]
※リンクは別ウィンドウで開きます。あしからずご了承ください。

追記
ヴイッキー・チャオの孫尚香は、真・三國無双のイラストそっくりのかわいらしさで、まあ、この映画全体が、「リアル三国無双」だと思ってまちがいないですね。
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作者は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)
1988 獣の歌/他1編
神様の立候補/ヒーローで行こう!
盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏
# by hajime_kuri | 2009-05-05 17:39 | 映画