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by hajime_kuri

「完全・犯罪」小林 泰三



ホラー小説の名手・小林泰三の短編集である。
五編のうち四編が一人称、さらに残りの一編も語りの視点は一人称だ。なぜなら、今回のこの五編の作品はすべて主人公の主観が物語の進行にあわせて揺らいでいく様子こそが眼目になった作品なのである。
読んでいるうちに軽い目眩を覚えてくる。展開は少し強引だが魅惑的な作品集である。
この主観の揺らぐ雰囲気は、夢野久作を思わせる。特におすすめは「双生児」かな。

完全・犯罪


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作者・栗林元は小説を書いています。よろしければお読みください。(Kindle版です)

1988 獣の歌/他1編・栗林元

神様の立候補/ヒーローで行こう!・栗林元

盂蘭盆会●●●参り(うらぼんえふせじまいり)他2編・栗林元

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏・栗林元
小説指南
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by hajime_kuri | 2011-07-08 11:27 | ホラー