「読書記録」を中心に、読んだ本、見た映画の記録、書評、ブックガイド、その他日常の徒然ね。


by hajime_kuri

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち(田中圭一)

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これは身につまされた。作者の田中氏は会社員の傍らマンガ家をやっていて、仕事をしながらいつも「これは自分の本当の仕事ではない、力を発揮できていない」感を抱いて「うつ」になっていくのだが、これが私の経験と実に相似形。
私は会社員の傍ら小説を書き続けて、32歳の時にドラマ原作で佳作入選している。その後も会社員の仕事を続けていたが、どうにも自分の能力を発揮している感がなく、なぜもっとできないのだろうと自分を責め続けて「うつ」になっている。
このマンガルポで語られる「うつ」を抜けた方の経験がどれも「うんうん」と共感できる。
心のスイッチを切り替えるのは、自分を客観視して気づくことなのだ。
私はどれほど症状がひどい時も、どこかで自分の上空3メーターぐらいから自分を見下ろして観察しているところがあり、そんな作家目線が自分の「うつぬけ」につながっているのだと感じている。
会社をうつで辞めざるを得なかったのだが、今では「うつのおかげで会社を辞めるきっかけができた」と感じている。
私自身、その心の経過を「人生はボンクラ映画」というユーモア小説にしたぐらい。
「うつぬけ」は、うつに悩む人や予備軍だけでなく、管理職等にも読んでほしいマンガである。
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

薔薇の刺青(タトゥー)/自転車の夏・栗林元
小説指南・栗林元
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by hajime_kuri | 2017-08-14 18:51 | エッセイ