趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫) (文庫)
2009年 04月 09日
趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫) (文庫)
森川 嘉一郎 (著)
なぜ秋葉原はオタクの聖地へと変貌したのか。
なぜパソコンマニアは、アニメ絵の美少女を好んだのか。
なぜ“趣味”が都市を変える力を持ったのか。
文庫になったの待ちかねて購入した一冊である。
特に今回は2003年の発表以後に急変した秋葉原のその後を追った一章が加えられていて興味深い。
秋葉原を定点観察することで、その変遷を多角的に検証している。秋葉原デパートのフロアの店が、どのようにオタク化していったかの検証など興味津々だ。
80年代のSFシーンを激変させたギブソンの「ニューロマンサー」は日本の千葉市が舞台となった。その千葉から一直線に到達するサイバーなスポットが「アキハバラ」だ。
日本人だけでなく外国人までも魅了する魔窟のような町、確かにドラマの舞台にはうってつけで、劇場型犯罪などが起きるのも何となくうなずけるのだ。
ちなみに、息子の中学校の修学旅行は「東京・日光」が行き先だったのだが、学校側からの指導で、秋葉原は「行ってはいけない場所」になっていたそうである(苦笑)。
趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫)
ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
by hajime_kuri
| 2009-04-09 16:25
| 社会科学